戸村飯店青春100連発
戸村飯店青春100連発/瀬尾まいこ(著)
目から汗が・・・
〈あらすじ〉
大阪の下町に在る戸村飯店の2人の息子は、性格も容姿もまるで正反対。東京、大阪と離れて暮らす兄弟が、再開をきっかけに人生を見つめ直していく。一番大切なものは近すぎて見えないもの。単純で馬鹿でかっこわるいけどかっこいい男子の姿を見事に描いた、瀬尾まいこ、渾身の一作。
笑いと涙が100連発で最高に面白かった。完全に俺の好きなタイプの作品です。横道世之介も愛すべき登場人物でしたが、この戸村兄弟も負けず劣らずの愛すべき登場人物でした。作者特有の視線で描く少年達の物語ですが、彼らの言動がとても現実的であり、読んでいて懐かしさを覚えると共に、とてつもなく爽やかな気持ちになりました。また、彼らをしっかりと見つめる両親の描き方も現実的で、自分の特色を上手く活かしているなと感心しました。大阪の描き方については、実際に暮らした経験がないので詳しい事は分かりませんが、何となく「東京とは空気が異なる世界が其処にはあるのだろうな」ということは想像する事が出来ました。兎に角、理屈抜きに楽しくて、残りのページが減っていくに連れて、段々と名残惜しい気持ちが強くなってくるお話でした。
ところで、私も32歳になりましたが、一体、何歳くらいになるまで、こいったさわやかな青春ものに心奪われ続けるのでしょうか。何歳になっても、若者に広がる未来の可能性に、こちらの胸までもが高まるものなのでしょうか。問答無用で。今のところ、その症状は治まることを知りません。それがいつまでも続いて欲しいなとも思います。そして、この作者さんには、そう思えるような作品を書き続けて欲しいなと思います。
超お勧めやで!
あっ、超は使わないかw


Comments